ゴミ・リサイクル
映像を見る=「生まれ変わるアルミカン」より(59秒)

物を大量に作り、使い、そして大量にすてる。このような今までの社会のしくみに、地球は悲鳴
をあげています。

これからの社会が安定して発展するためには、使える物はもう一度使い、原料として再生でき
るものは原料に戻すことが当然におこなわれるような社会へ変わることと、 リサイクルによって
限られた資源を有効に使う、循環型社会を作り上げることが大切です


日本人一人が一日に出すゴミの量は
  映像を見る=人とゴミの量の移り変わり

ゴミには、2種類あります。家庭やオフィスから出る一般廃棄物というゴミと、工場や工事現場な
どから出る産業廃棄物というゴミです。  

まず、一般廃棄物について説明しましょう。

1年間に全国で出る一般廃棄物の量は、2000年度で5236万トンです。
これは東京ドーム141ぱい分になります。家やオフィスのゴミを東京ドームにすてると、三日目
のお昼ごろには、あふれてしまう計算です。

また、日本人一人が一日に出すゴミの量は、1132グラムで、これは35年間で60%も増えて
います。  そのいっぽうで、一般廃棄物の約8倍近い量の産業廃棄物が出ています。

産業廃棄物は、一般廃棄物よりもリサイクルが進んでいますが、それでもすごい量です。
あまりにも多くのゴミが出るので、都道府県や市町村では、ゴミのうめ立て処分場が足りなくなっ
て困っています。できるだけ、ゴミを出さないような社会にしなくてはなりません。


「産業廃棄物」とは?

産業廃棄物とは、工場や建設現場、田畑や牧場など
から出るゴミのことで、ふつうの家庭や事務所から出
るゴミ(一般廃棄物と呼びます)以外のもののことです。

私たちが日頃買っている商品や電気・水を作るため
などに出てくる廃棄物ですので、普段はあまり気にす
ることはないですが、私たちの生活を支えるために生
じている廃棄物といえます。  

2002年度に日本で出た産業廃棄物は約4億トンで、
一般廃棄物の約8倍あります。

私たちの生活において、自分たちが直接捨てるゴミ
の約8倍が生じているといえます。

産業廃棄物は19種類定められていて、主なものは
汚泥、動物のふん尿、がれき類で、これら3品目で
総排出量の8割をしめています。

産業廃棄物は、リサイクルされたり焼却などでその量
を減らされ、最終的にうめ立てされる量は4,000万
トン(2002年度)です。

企業の努力によって、この10年で半分になりました
が、産業廃棄物のためのうめ立て処分場は、一般
廃棄物のためのうめ立て処分場より残りが少なく、
4.5年分の量しか確保できていません。
リサイクルを進めると同時に、ゴミの量を減らす努力
がまだまだ必要です。

一方、不法投棄の問題もあります。
産業廃棄物の処理はごみを出す人に責任がありま
すが、その人が自分の責任を果たさなかったり、処
理をお願いした業者が法を無視して、不法投棄が
起こります。

国は不法投棄問題を解決するために、罰を厳しくし
たり、不法投棄の監視などの対策を強化したり、優
良な処理業者を知らせたり、様々な取組みを進めて
います。


アルミ缶をリサイクルすると、どうなるのですか? 
   映像を見る=アルミ缶はどうなる?

缶やビンのとてもよいところは、リサイクルすると、またあらたに缶やビンを作ることができると
いう点です。  

例えば、アルミ缶はアルミニウムという金属でできています。アルミニウムの原料は、ボーキサ
イトという鉱物です。

ボーキサイトからアルミニウムを作るには、とてもたくさんの電気が必要です。
ところが、一度使ったアルミ缶を集めてとかし、またアルミ缶を作れば、ずっと少ないエネルギー
でできるのです。  

たくさんの電気を使わずに、少ないエネルギーで作れるということは、発電に使う石油や石炭
などをあまり燃やさなくてもすむということです。

すると、地球の温暖化を引き起こす二酸化炭素も減らすことができるというわけです。  

また、アルミ缶に再生できなかったアルミニウムは、金型の材料になります。この他にもリサイ
クル化が図られているものとして、紙類・ビン・ベットボトルなどがあります。



アルミ缶は、ふたたびアルミ缶やアルミ製品に、スチール缶 は、建築の材料などに生まれ変わる。


ゴミからできるものがある?
映像を見る=ペットボトルが衣類になる

ゴミは、すててしまうからゴミになりますが、すてないでもう一度何かに使えば、ゴミではなくな
ります。  
たとえば、新聞紙を考えてみましょう。
新聞を読み終わって、古紙回収に出すと、その新聞紙は、また新聞紙になったりマンガ雑誌
の紙になったりします。  

いらなくなったペットボトルは、化学繊維になって、トレーニングウェアや卵パックなどになります。
最近では、また同じペットボトルにすることもできるようになりました。  

台所から出る生ゴミは、肥料になります。
牛乳パックはトイレットペーパーに、スチール缶は建築の材料に、テレビや冷蔵庫などは、
分解してガラスや鉄などの資源を取り出すことができるのです。  

このように、ゴミやいらなくなったものをすてないで、もう一度別のものの材料として利用する
ことを「リサイクル」といいます。




使い終わったペットボトルからは、くつやトレーニングウェア、ビニルシートなどを作ることができる。


とくに注意して捨てなければならないゴミは?

ゴミの中には、そのまますてると環境を汚染するおそれ
のあるものがあります。  

たとえば電池です。むかしよく使われていた水銀電池は、
そのまま燃えないゴミとして出すと、うめられて水銀が土
や水を汚染して、人の健康を害するおそれがあります。

また、充電して何度も使えるニカド電池も、そのまますて
てはいけません。

どちらもお店で引き取ってもらいましょう。  また、ゴミを
集めたり処分したりする人がけがをするような物も、注意
が必要です。
ガラスや竹ぐし、かみそりの刃などは、厚い紙などにくるん
で「ガラス危険」などと大きく書いておきましょう。

蛍光灯は、割れてもけがをしないようにしっかりと段ボール
などにくるみ、「蛍光灯と書いて出しましょう。  

スプレーの缶などは、完全に使いきって中のガスがなくな
ってからすてましょう。


ゴミを減らすためには?
映像を見る=ゴミから堆肥を作る

ゴミを減らすためには、二つの方法があります。  
一つ目の方法は、リサイクルをするということです。
いらなくなったものを、そのまますてずに、もう一度使えるよ
うにするわけです。
そのためには、ゴミを分別して出すことが大切です。 缶とビン
を分けたり、またびんは色別に分けて出したりする。

牛乳などの紙パックや発泡トレーは、洗ってお店の回収箱
に返す。
新聞紙は、まとめて古紙回収に出す。
ペットボトルを洗って、フタを分けて、市町村などに回収して
もらう。
自分がいらなくなっても、ほかの人が使えるなら、ほしい人
にあげる。  
二つ目の方法は、いらないものをもらわない、買わないとい
うことです。
スーパーで買い物をするときは、買い物袋を持っていって、
よぶんな袋などをもらわないようにする。
ほしいものがあっても、ほんとうに必要かどうかを考えて買う
ようにする。   このようにすれば、ゴミは少なくなるはずです。



有機農業って、どういう農業ですか?
   映像を見る=合鴨が米を作る?

最近では、スーパーやデパートなどの野菜売場で「有機野菜」
とか、「無農薬野菜」という名前を見かけるようになりました。
有機物というのは、生き物の活動によって作られた、炭素を
ふくむ物質のことです。

これに対して、岩石などもともと地球を作っていた物質を無機
物といいます。  
化学工業が発達して、日本の農業は化学肥料や農薬をたくさ
ん使って、収穫を増やしてきました。

ところが、化学肥料ばかりにたよっていると、土地がやせてし
まうのです。
また、農薬は人間の体や環境によくないこともわかってきました。
そこで、農薬や化学肥料にたよらずに、むかしながらの土づく
りを基本にした農業が見直されてきました。  

よい土は、微生物や小さな動物たちが落ち葉や生き物の死が
いなどを分解して作りあげたもので、有機物をたくさんふくんで
います。
ですから、よい土を作って、農薬や化学肥料を使わずにおいし
くて安全な農作物を作ろうという農業を、有機農業というのです。

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産業廃棄物には、工事現場
のどろや、こわしたビルのコ
ンクリート、道路のアスファル
トなどが多い。

ボタン電池やニカド電池・リチ
ウム電池は、電気屋さんへ。
そのほかの電池は、市町村が
決めた回収ボックスなどにす
てよう。


ゴミは分別して出すことで、
新しいものに生まれ変わる。