熱帯林の経年変化や生物への影響を調べる研究所の取り組み
森林総合
研究所、国立民族学博物館
、京都大学、岐阜大学、自然環境
研究センター、マレーシア森林研究所、マレーシア工科大学などと、熱帯林の経年変化
(年ごとにどう変化するか
)
に関する共同研究を行っています。
1)マレーシア・パソ保護林
および周辺域の土地では、1970〜1990年代にかけて
天然林
(てんねんりん)
などの面積は激減
し、その一方でアブラヤシやゴムの木を植えたプランテーションが急激
に増えています。森林減少
の直接の原因
は、こうしたプランテーション開発であるといわれています。一方で、木材生産のための森林伐採
ではお金になる木だけを選んで抜き切りし、伐採後も森を残すため森林面積が減少することはありません。ただし、大きな木がなくなるために、森の形(構造
)が元の原生林から大きく変わってしまいます。これを森林の劣化
と呼んでいます。
パソ保護林および周辺域の土地利用変化
2)マレーシアの熱帯雨林
で1950年代に択伐
を受けた
二次林
と過去に伐採を受けていない天然林の林冠高
(森林の高さ)を比較
したところ平均値では明らかな差はないものの、二次林では高さがそろっているのに対し、天然林は低い木から50mの高い木と不ぞろいであり、森林の構造が、大きく違うことがわかりました。
マレーシア・パソ保護林に観測タワーを設置し、熱帯雨林の自然の営みを観測する
3)択伐
により、こうした森林の構造
がくずれると、林冠部(森林の上のほう)や老齢木
をすみかとする中小型ほ乳類(リスなど)、キツツキなどの鳥類、昆虫やキノコなど、森林の生物の種類や、種の多様性に違
いが出ることがわかりました。
熱帯林の減少
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