世界中で毎年1500万haあまり(北海道、九州、四国を合計した面積)の熱帯林 が減少 していると
いわれています。熱帯林が減少すると、遺伝子資源や木材資源がなくなるばかりでなく、二酸化炭素の
吸収量 も減 ってしまいます。また熱帯林は、地球上でもっとも多様 な生物たちが生活する場所です。
森林をなくしてしまうとそこにすむ野生生物や鳥類、昆虫などの生態系に影響をおよぼすことがわかりました。
開発途上国の環境問題
開発途上国では、経済の発達を優先するあまりしばしば環境を守ることが後回しになることがあります。
工場や自動車交通が集中している都市の大気汚染は、かつての日本の公害と似ているし、酸性雨の
被害や湖沼水の化学物質汚染も進んでいます。そして一方で、廃棄物、水不足、熱帯林減少も大きな
問題になっています。また、国によって事情が違うため、先進国が利用している環境技術がそのまま利用
できないことがあり、国や地域に応じた対策が必要です。
酸性雨とは、工場や自動車から放出された大気汚染物質が雨水などに取り込まれ、強い酸性となって降る
雨をいいます。どのような気象条件のときに、どの季節に大気汚染物質が流れてくるか、環境にどんな影響
をあたえるのかを知る必要があります。
酸性雨とは
今、湖や沼、海で対策を急がなくてはならないのは、水質の汚染、特に富栄養化の問題です。湖や沼では
分解しにくい有機物がたまり、飲料水にする過程で発がん性物質が発生したり、そこに生息する魚介類が
減少もしくは、種類が変化したりします。沿岸の海域では、水質の富栄養化により赤潮が発生し、沿岸漁業
特に魚の養殖などに大きな被害をもたらしています。
湖沼や海での水質汚染
